学問のすすめ②

「賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり」

 

今のことばでいうと

賢い人間とそうでない人の差は、学ぶか学ばないかできまるんだよ。

 

→勉強は自分のため、そして世の中のためにするんだよ

 

 なぜ学校に行って勉強するのか。

 

 人は生まれたときはみな同じで、赤ちゃんに差はない。でも大人になるにしたがって、差がついていく。なぜ差がつくのか。

 

 勉強した人は、人よりたくさん知識があるので、大事な仕事や難しい仕事を任せられる。そういう人は世の中から必要とされるから、みんなに尊敬されるし、地位もあがるし、お金もたくさんもらえる。本人もやりがいをもって、はたらくことができる。勉強するかしないかで、人生がちがっていく。「だから、学問が必要なんだ。」と諭吉先生は呼びかけた。

 

 でも、このことだけではなかった。江戸時代、日本は外国からせまられ、不平等な条約を結ばされて、大変危ない状態だった。(この不平等条約の授業は、クラスで盛り上がったなー。)

そんなとき、簡単な仕事しかできないひとばかりだったら、外国に負けて植民地にされてしまうかもしれない。だから、みんなが勉強することは、国が「独立」するために大事なことだと、諭吉先生は言ったという。